本サイトでも紹介した日本臨床救急医学会の新型コロナ対応の心肺停止対応ガイドラインが、消防庁からも通知されました。せっかく学会でガイドライン出してもらっても、現場では活用できない!と思っていましたが、消防庁から通知されたことで、消防本部での対応が進むと感じます。
消防庁から全国に通知された文章をよく見ると、なんと学会のガイドライン発表と同じ日になっています。これはおそらく学会と消防庁が事前に十分に調整したうえで、双方から発表されたに違いありません。迅速な対応で消防庁、Good Job です。(AHAなどに比べると、学会のガイドラインはもう少し早くてもよかったかもしれません。)
これまでの消防庁の通知などをざっと確認してみましたが、基本的には消防庁内の検討会やそのワーキンググループなどで作った報告書を紹介することが多く、学会のガイドラインなどを直接通知するのは多くなさそうです。新型コロナウイルスという今までにない脅威に対して、迅速に対応しなければいけないことや、そもそも集まって議論できる状況ではないといったことなどが影響したのでしょうか。現場はやはく指針が欲しかったはずなので、迅速な対応はありがたいですね。
ただ、ガイドラインをもとに活動を変えようとすると、MC協議会が動かなければいけないところが多いと思います。MC協議会の医師が迅速に対応してくれればいいけど、そうでないところも・・・・。