メディカルコントロールとは、「医学的な質を保障する取り組み」をいいます。その取り組みを継続的、組織的に行う体制がメディカルコントロール体制です。

  平成12年頃より、当時の厚生省と総務省消防庁により、メディカルコントロール体制の整備が開始され、徐々に体制の強化がなされています。 当初は、救急救命士が特定行為を実施する際の医学的な質を保障する取り組みとして整備が進められています。

 MCに関連する通知をまとめました。

● ”メディカルコントロール”という言葉が、省庁の文章として初めて登場した当時の厚生省の報告書

 MCを次のように定義しています。

「メディカルコントロール」とは、救急現場から医療機関へ搬送されるまでの間において、救急救命士等に医行為の実施が委ねられる場合、医行為を医師が指示または指導・助言並びに検証してそれらの医行為の質を保障することを意味するものである。

平成12年5月12日  病院前救護体制のあり方に関する検討会報告書

また、オンラインMCについても次のように整理しています。この報告書に書いてあることは、今でも重要で、いまだ地域によっては実現できていないことも多くあります。

医療機関又は消防本部等の医師が電話、無線等により救急現場又は搬送途上の救急隊員と医療情報の交換を行い、救急隊員に対いて処置に関する指示、指導あるいは助言等をあたえること

●厚生省に引き続いて消防庁から出された報告書

メディカルコントロールとは、医学的観点から救急救命士を含む救急隊員が行う応急処置等の質を保障することを指す

平成13年4月9日 消防庁 救急業務高度化推進委員会報告書

と定義を示しています。

●救急救命処置の拡大と合わせてメディカルコントロール体制の構築について触れられています。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事