新型コロナウイルスのパンデミック状況下での心停止への対応について、米国ニューヨーク市などの情報をまとめました。現在は、新型コロナウイルスに関して、様々な情報が飛び交っており、ここにまとめた情報も必ずしも正しい情報ばかりとは限りません。情報ソースも併せて載せてありますので、情報の質についてはそれぞれで評価するようにお願いします。(どの情報でも個々の慎重な判断が必要ですが・・・)

随時更新します。

From CNN’s Debra Goldschmidt and Mark Morales

米国ニューヨーク市:”自己心拍が再開しなければ、心肺停止傷病者は医療機関への搬送しない”

米国ニューヨーク市では、”ニューヨークの救急救命士、心肺蘇生を実施しても脈がない場合は心停止患者を病院に連れてこないよう指示”との報道がCNNでなされています。”現場で心肺蘇生を行っても脈が戻らない心停止患者であり、救急隊員を危険にさらす可能性が高いと説明している。救急車という密閉された空間での搬送は、救急隊員をCOVID-19に曝す可能性がある”とのコメントもあります。

Twitter で流れた情報です。真贋の程は定かではありませんが、 「termination of resuscitation during COVID-19」 というタイトルのニューヨークの消防機関の蘇生中止に関するプロトコールです。

CNN以外でも多くの報道がなされています。こちらはNewYork Postの記事ABCの記事も。

確かに、密閉された空間では感染暴露の危険性が高くなります。日本では搬送しないという判断は現状では考えられませんが、NYのような状況になれば考慮せざるをないのかもしれません。まずは、家族や関係者を救急車への同乗を遠慮いただく体制は取る必要があるかもしれません。

米国ニューヨーク市の蘇生中止基準

If after perfoming CPR for 20 minutes, the AED indicates "no shock indicated" or the ALS monitor shows a non-shockable rhythm and the patient has not achived return of spontaneous circulation (ROSC), terminate resuscitation(CPR).

20 分間の心肺蘇生を行った後、AED が「ショックなし」を表示した場合、または ALS モニターが非ショック性のリズムを示し、患者が自己心拍再開(ROSC)を達成していない場合は、蘇生(心肺蘇生)を中止する。)

としています。日頃、どのような活動をしているのかの比較が必要ですが、このようなOrderが出されています。また、上の方には、 "Call volumes have hit record highs never before seen."  (救急要請は、過去最高を記録した)と書かれています。大変な状況が想像できます。日本はそうならないように心から願っています。

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